みなさんこんにちは、コクレポです。
フルブライトの書類のコツ、書いたのがフルブライト書類提出締め切り1週間前になってしまい、もっと前に書いておけばもっと役立っただろうな・・と申し訳なく思ったので、ロータリー奨学金は早めに公開しようと思います!
ロータリー奨学金について
とてもざっくりいうと世界(特に途上国)のために貢献したい人に、お金持ちの人たちがお金をくれるタイプの奨学金です。
UNHCRの緒方貞子さんや国連事務次長の中満泉さんも大学院留学の際、この奨学金を受けていたそうです。
なので開発系に関心があって、国連やNGOで将来働きたいという人にはまさにぴったりの奨学金です。
フルブライト奨学金やチーブニング奨学金のように、アメリカ政府やイギリス政府がお金を出してくれて、自国で学んだことを母国に還元してほしい、というタイプの奨学金とは違う、ということを
理解しておくのが重要です!
つまり、ロータリー用のエッセイは、フルブライトやチーブニング用のエッセイと、ストーリーの組み立てから根本的に変えないといけません。
参考に、私の合格した地区は下記のように書いています。
1. 目的
国際ロータリー第2750地区ロータリー奨学生の制度は、グローバル補助金を利用し国際ロータリー第2750地区が独自に募集、選考、派遣を行なうものです。奨学生が海外留学を通じ、国際理解と親善を増進し、その国際経験と視野を持って、ロータリーが掲げる7つの重点分野に必要な知識と学力を身に付け、社会人として成長、貢献をしていくことを目的とします。また、ロータリーのネットワークを十分に活用し、ロータリークラブと地域社会と積極的に交流することによって、派遣国と受入国の間の懸け橋となることを目的とします。
2. 奨学金の期間、奨学金の額
2-1 奨学金の期間:1年間
2-2 奨学金の額:40,000米ドル
奨学金は、本人自身のエコノミー往復航空券代、授業料、教材費、学生寮二人部屋程度の下宿代、大学食堂程度の食費に対して、一律40,000米ドルが支給されます。
3. 募集人員
4名程度
ロータリー奨学金(グローバル補助金)地区ごとの倍率
ロータリー奨学金は地区ごとに応募時期や求められる書類など、全て違います!
そして、自分がどの地区に所属しているのか調べるのがなぜかめっちゃむずかしいです!
私は2023年、違う地区と勘違いして提出しそびれました。。
というのも、東京はなぜか南半分(世田谷区や港区)は、グアムやサイパンと同じ地区、という意味わからない構造なんです。
東京の北半分の締め切り日だと思ってたら、南半分の2750地区はもう締め切りすぎてました。(アホすぎる)
自分がどの地区かは早めに確認してください。
戸籍の住所・通勤地・現在の住所どれかがある地区に応募できます。
だから3つそれぞれ違う人は3つの地区に応募することができます!
(私は全て同じだったのでそれはできませんでしたが)
2750地区は東京なので、倍率高いかなとヒヤヒヤしてましたが、お金が潤沢なのか(?)受かる人数も多く、2024年は社会人経験のない学部生も多く受かっていたので、意外と狙い目かもしれません。
戸籍が田舎の人は倍率が低いから狙い目という話もよく聞きますが、東京でも諦めないでください!
書類合格のコツ
ロータリーのグローバル補助金合格のコツはとにかく、
<7つの重点分野> [7重点分野の具体例はこちら]
・平和と紛争予防/紛争解決
・疾病予防と治療
・水と衛生
・母子の健康
・基本的教育と識字率向上
・経済と地域社会の発展(MBA志願者は対象外)
・環境の保全
これにどう自分の研究・将来のキャリアに密接に関わってるのか、というのを詳しく書くことです。
そして大学院も、できるだけその分野の授業がたくさんある大学院を書類には第一志望として書いてください!
これもフルブライト奨学金と同じで、実際に進学する大学院はあとから変更できます!
なので、たとえば平和と紛争予防/紛争解決の分野を選んだなら、その分野に強い大学院を第一志望に書くことをおすすめします。
それに関する授業があまりない大学院を書いているとそれだけですぐ落とされます。
今回同じ地区で合格している子も、SOASやサセックスで、私も書類提出時はイーストアングリアでだしていたので、開発系で有名な大学院にしておくと受かりやすいです。
実際に合格した書類
教育機関の専攻課程に興味を持つきっかけとなったのは、過去のどのような教育または経験ですか。説明してください。
私はボランティアなどを含め、アフリカやアジアなど43カ国を訪問し、紛争や貧困、気候変動で苦しむ人々と直接話をしてきました。そのなかでも特に印象に残っているのはルワンダで出会った方の話です。小学生の時、両親が隣に住む知り合いに殺され、先生が授業中別の先生に殺されたと私に話しました。1994年、ルワンダで、80万人もの少数派ツチ族が、多数派フツ族に虐殺されたジェノサイドの出来事です。虐殺の大きな要因の一つに、ツチ族を「ゴキブリ」と罵るラジオ放送の存在があったこと、また反対にその後、隣に住む両民族の家族が試練を乗り越えながら絆を深めていくラジオドラマ放送が、他民族に対する認識と態度を改め、暴力ではなく対話による問題解決の可能性について気付かせる大きな効果があったことを学び、紛争予防と平和構築のためのメディア支援に関心を持ちました。
フルブライト奨学金の私のエッセイ(Personal Statement)と見比べてもらうとよいのですが、まずそのきっかけのところから別のことを書いています。
私みたいに別ベクトルの関心がいくつかある人は、どのベクトルがこの奨学金に一番フィットしているか、を考えてそれを軸にもってくるといいと思います。
ボランティア・インターンシップ経験の記入欄も、平和構築の関連性が強いものから順に記載しました。
まとめ
ロータリー奨学金はドルで一括でもらえていいですよね。
地区によってプロセスが違うので、とにかくまずは自分がどこに応募できるのかを理解して、その地区の奨学金に合格した先輩を探し、その先輩にアドバイス(私はXで”2750地区 ロータリー”とかで検索しまくり、先輩を見つけて、応募書類の添削をお願いさせてもらいました。)をもらうことです。
また、同じ地区じゃなくても研究内容が似てる先輩に、どうやって7つの重要分野と結び付けたのか、聞くことも重要です。(これも私はXでメディア平和学をイーストアングリアで学んだ方を見つけ、ロータリーに別地区で合格されていた方だったので、書類を参考にさせて頂きました。)
質問はX(@mizukipot)にもらえると気づくと思います。
がんばってください:)