みなさんこんにちは、コクレポです。
前回はフルブライト奨学金倍率は?合格のコツ書類編1 英文履歴書CV・研究計画書・エッセイ公開で、フルブライト奨学金(大学院留学プログラム)に合格した英文履歴書(CV)・英文研究計画書・英文エッセイを公開しました。
今回は英文推薦状と合格の要となる審査グループの選び方・大学院の選び方を書きます!
英文推薦状書き方・サンプル例
私は大学学部時代、開発経済学のゼミと国際報道のゼミに入っていたので、アカデミックからの推薦状はこのお2人から。もう1通は会社の直属の上司(部長)にお願いしました。
私はたまたま3人とも英語がネイティブの方でしたが、そこは関係ないかなと思います。
上司には私がドラフトを作成して、チェックしてもらう形にしました。
これがその推薦状です。
July 1, 2023
TO WHOM IT MAY CONCERN
RE: Recommendation letter for Ms. 私のフルネーム
I have known Ms. 私の苗字 since July 2021 in my capacity as the Manager of international news department of Nippon Television Network Corporation (NTV). Ms. 私の苗字 has been working as a journalist under my direct supervision.
I strongly recommend Ms. 私の苗字 for the Fulbright scholarship. It is clear that she possesses a strong passion to make a positive impact on the world through international journalism, and I am confident that she is an ideal candidate.
Ms. 私の苗字 has actively sought ways to address topics that receive limited coverage in Japan’s major television networks. One impressive example is her documentary project focused on a Kurdish refugee family, which she planned and produced for World Refugee Day 2022. She frequently visited the Kurdish community and built trust with them. The resulting documentary was not only a moving portrayal of the refugee family’s hardships but also raised questions about Japanese legal system.
She consistently demonstrates a commitment to understanding and taking action on issues that often go unnoticed and to raising awareness among the public. Her articles convey a message that every human life holds equal value, regardless of the country or region involved. For instance, while the conflict in Ukraine receives significant attention, her dedication to shedding light on Yemeni airstrikes and the food crisis in Africa left a profound impression on me.
What makes her even more special is her creativity in expressing the connection between the issues faced by developing countries, which many Japanese people often consider distant and unrelated to themselves, and our lives in advanced countries. Her commentary programs, aimed at conveying reality without oversimplifying complex events, utilize data and visuals to make them as understandable as possible. She takes on the most responsibilities for hosting such programs among the members in our department. Moreover, she possesses the ability to critically analyze the power held by major corporations and nations, which is remarkable. She also effectively communicates the responsibilities of advanced countries.
I am confident that Ms. 私の苗字’s pursuit of a graduate degree will further develop her into a global contributor. I wholeheartedly recommend Ms. 私の苗字 as a recipient of the Fulbright Scholarship.
Sincerely,
上司の名前、会社
ちなみに、チーブニング奨学金の推薦状は、リーダーシップとコネクション力をメインに書いてもらうため、推薦状はそれ用に別のものをまた作りました。
審査グループの選び方のコツ
この選択がフルブライト合格の肝!といっても過言ではないかも。
倍率が低そうなものを選びましょう!
書類審査では、応募者をおおまかな専門分野ごとにグループ分けし、それぞれ複数の学識経験者・専門家が審査します。
下記グループを見てみましょう。
経済学 計量経済学・理論経済学など、経済学を基盤とするもの。
経営学 MBA含む、会計学・財政学・人材管理学など、Business Schoolで学ぶ分野全般。
文学 アメリカ文学、比較文学等。映画学なども含む。
歴史学 アメリカ史等。American Studies含む。外交史は、「歴史学」でも「国際関係学」でも可能性あり。
教育学 教育社会学、教育哲学、教育史、国際理解教育、開発教育学、初等・中等・高等教育、教科教育
(下記の英語教育を除く)等。教育心理学はしばしばこのグループに含まれる。
英語教育 英語教授法など。スピーチ・コミュニケーション論も含む。一部の応用言語学が含まれる場合もある。
言語学 理論言語学、言語習得等。
政治学/行政学/国際関係学
社会福祉学 通常応募者が少ないため、次善の他の分野にもチェックが必要。
人類学 通常応募者が少ないため、次善の他の分野にもチェックが必要。
社会学 教育、政治、法等の小領域は、他のグループに分散する可能性大。次善の他の分野にもチェックが必要。
心理学 教育、社会、カウンセリング等の小領域は、他のグループに分散する可能性大。次善の他の分野にも
チェックが必要。
法律学 法社会学、法哲学、刑事学などを含む。
哲学/科学哲学/倫理学/論理学/宗教学
通常応募者が少ないため、次善の他の分野にもチェックが必要。
都市計画/建築デザイン 通常応募者が少ないため、次善の他の分野にもチェックが必要。
ジャーナリズム 通常応募者が少ないため、次善の他の分野にもチェックが必要。
公衆衛生学 通常応募者が少ないため、次善の他の分野にもチェックが必要。
これ見てみると、倍率が高いものと低いもの、分かりますよね?
ここで倍率が低そうなものを選ぶことがキーです!
私の研究は国際関係学とジャーナリズムの分野横断型だったので、倍率が低そうなジャーナリズムを1位にして、国際関係学を2位にしました。
アメリカ大学院の選び方(志望5校)のコツ
これ、実はフルブライトの選考でしっかり吟味されてます。
どういうところを見られてるのかというと、ただランキングとかで選んでないか、特に、理論系の大学院と実践系の大学院が混在していないか、というところです。
国際関係学系やジャーナリズム系は、理論系のプログラムか、現状の問題を勉強して実際にNGOと協力してプロジェクトをしたり、実際に記事を書いたり、という実践系のプログラムなのかは学べることが全く違います。
私はそれすらよくわかっていなかったので、とにかく先輩方に聞くことをおすすめします。
ちなみに、私の超主観的あまり参考になるかはわからない意見ですが、
研究者になりたい人は理論系がいい人もいると思います。でもそうじゃない人は実践系がいいかも。
というのも、私的にいろんな大学院生の方にコンタクトをとって話を聞いて共通しているのは、理論ばかりで現実はじゃあ、といったところがない授業はつまらん、という意見をとってもよく聞きました。
特にヨーロッパのランクが高めの大学院はその傾向が高かったです。
アメリカの大学はヨーロッパよりも実践に重きを置いてるイメージがあり、理論やりたいのになんでアメリカなの?ってもしかしたらフルブライト審査員に思われる可能性もあるかもしれません。
あと、これは伝えておきたい重要な情報ですが、候補大学院は提出日までに出さないといけませんが、面接のときに変更することも可能ですし、なんなら進学する大学院も、その候補大学だけしかいけない、ということもありません!
実際、私は書類の第一志望校、面接の第一志望校、実際の進学先、全部違います(笑)
調べる中で、こっちの大学院の方がよさそう!と変わることは全然あると思うので、とりあえず、書類で5校書かないといけないものは、理論・実践を混ぜないように、そして第一志望の学校のプログラム内容がエッセイとかみ合うものを選ぶことが大切です!
まとめ
フルブライト合格といっても、法律や政治の分野で合格するのと、私みたいなジャーナリズムの分野で合格するのは、倍率が全然違うと思います。あと大学院の選び方も、重要視されてるので気を付けてください!
ぜひ穴場をみつけて、参考にしてください!
質問はX(@mizukipot)にもらえると気づくと思います:)
社会人向け海外大学院奨学金 受かりやすいのはどれ?難易度ランクと合格書類の書き方コツで世銀奨学金や、伊藤国際、ロータリー、チーブニングなどもいくつか簡単に紹介しているのでその書類作成に追われてる方はこれも参考になると思います。
がんばってください!