北欧留学:スカンジナビア・ニッポンササカワ財団奨学金倍率は?合格のコツ

みなさんこんにちは、コクレポです。

北欧の大学院は数年前までは無料だった国もありましたが、もう海外留学生は有料になってしまいましたね。

でも色んな研究が進んでいて政治システムなどの面などでも見習うところの多い北欧は留学先としてとても人気です。

私もヨーロッパの各国で修士号がとれるERASMUSプログラムで1年目デンマーク2年目ロンドンのMA Globalisation and Journalismのコースを受験したので、受かったときの1年目デンマークにあてれる奨学金としてスカンジナビア・ニッポン ササカワ財団奨学金に応募し、50万円ほど貰えました。

合格者をみていても大学院留学で合格している人はだいたいこれくらいの金額そう。

少ないけど足しにはなるので、北欧の大学に行きたい人はおすすめです。

スカンジナビア・ニッポン ササカワ財団

スカンジナビア・ニッポン ササカワ財団は、日本と北欧5か国間において相互理解に寄与し得る案件に対し個人、研究機関等へ助成をおこなっています。

2024年度の助成金の申請受付けは締め切りました。

次回の申請時期は2024年11月上旬にホームページに掲載予定です。

 誰が申請資格を有し、どの国に申請すればよいですか?

a) 申請資格を得るには、6 か国のうち 1 か国に永住権を持っている必要があります。資格を得るために市民権を持っている必要はありませんが、その国と恒久的な関係を持っている必要があります。例 1: ある国に数年間滞在した客員研究者は、その国に申請する資格がありますが、交換留学生 (1 年未満 = 短すぎる) は資格がありません。例 2. ある北欧の国または日本の国民で、別の北欧の国または日本に居住/勤務/永住権を持っている場合は、現在居住している国に申請する必要があります。デンマークに数年間居住および勤務しているスウェーデン国民は、デンマークに申請書を提出する必要があります。

b) 通常、どの国に申請すべきか

一般的なルールとして、日本に行く北欧の申請者は自国で申請し、北欧諸国に旅行する日本人は日本に申請します。日本と北欧の二国間イベントの(まれな)ケースでは、例えば、明確に定義されたプロジェクト(講師、アーティストとして)に日本人/北欧人を招待する必要があると考えられる場合、申請者は招待された人の旅費を自国で申請することができます。また、まれな二国間ケースでは、北欧の国と日本の両方で申請することも可能です。プロジェクト(展示会やパフォーマンスなど)の主催者は自国で現地費用を申請し、訪問者は自国で旅費を申請します。例:アイスランドの博物館/大学がアイスランドと日本の展示会/会議の開催を準備しており、主要講師は日本の著名な専門家になります。アイスランド側はアイスランドでの現地手配にかかる費用を負担し、日本側の専門家は日本での渡航費を負担します。

合格エッセイ(申請書)公開

下記、私が合格した際に提出したエッセイ(申請書)です。

推薦状やcvは前にフルブライトで公開しているものとそんなに変わらないのでそれを参考にしてください。

デンマークの問題解決型ジャーナリズムを日本の紛争報道に適応するには
Project summary (max 2000 characters) / プロジェクトの要旨(2000字以内)
① 目的
本プロジェクトの目的は、エラスムスジャーナリズム修士プログラムでデンマークのオーフス大学とメディア・ジャーナリズム学校(DMJX)で、デンマーク発祥のコンストラクティブジャーナリズム(問題解決型ジャーナリズム)を学び、日本の報道の質を向上させるための具体的な手法を模索することだ。
コンストラクティブジャーナリズムは、単なる問題指摘だけでなく、解決策や建設的なアプローチに焦点を当てる新しい報道手法だ。2000年以降、デンマークでは従来のセンセーショナリズムや悲観主義に対抗して、メディアの役割を人々の未来や希望に繋がる視点から捉え直し、現実の社会問題を建設的に解決に向けていく役割にシフトする動きが生まれた。この新しい問題解決型ジャーナリズムの発祥地であるデンマークは、学術研究も進んでいる。留学を予定しているデンマークのオーフス大学にはConstructive Instituteという独立研究所があり、世界中のジャーナリストが、コンストラクティブジャーナリズムを各国での報道の実践に生かすための研究を行っている。一方の日本では、この新しい問題解決型ジャーナリズムの動向があまり知られていない。デンマークで理論と実践両方のアプローチからこの新しい手法を学び、日本に持ち帰りたい。
② 内容
研究内容は以下の3つの主要な柱で成り立つ。
日本の紛争報道の分析: 日本の紛争報道において、デンマークのコンストラクティブジャーナリズムとの類似点や相違点を明らかにするために、日本の報道の内容や傾向に関する分析を行う。
デンマークの実践事例の調査: コンストラクティブジャーナリズムを実際に取り入れているデンマーク公共放送局での実践例を調査し、その成功例や特徴を特定する。これにより、日本の状況に適した手法を導く。
実践的な報道ガイドラインの提案: 得られた知見を基に、報道機関やジャーナリストが実践できる方法や戦略に焦点を当て、デンマーク発祥のコンストラクティブジャーナリズムを日本の紛争報道に適応するための具体的なガイドラインを提案する。

予算は授業料と生活費で2,236,325DKK(デンマーク通貨)を希望額として書きました。

書類合格後の流れ・まとめ

いかがでしょう?前に公開したフルブライトやチーブニング奨学金の書き方と似ていて、これもデンマークでは○○が進んでいて、だからそこで学んで日本にそれを持ち帰りたい、という書き方です。

デンマークではどんなことが進んでいるのか、から調べないといけないのでそのリサーチにちょっと時間がかかりました。

面接はなく、3月4日に合格通知がメールできました。

私が応募したときはまったく情報がなかったので、参考になるかなと思って書いてみました。

ぜひ参考にしてみてください!質問はX(@mizukipot)にもらえると気づくと思います。

応援してます!

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